板金工場を営む佐々木夫婦は、やっと手に入れた新築マンションのローンを抱えながら懸命に働いていた。そんな矢先、親会社が倒産。取引銀行からの融資ストップ。更に、夫は事故で死去。悲劇の連鎖に襲われたあきは、多額の借金を背負いながらも愛する夫が残した板金工場だけは守りたかった。そして、資金繰りに悩むあきのもとへ投資会社に勤める吉野が訪ねてきた。吉野は、ある取引を条件にあきの負債を買い取ると言い出して…。