両親が事故死した僕たち兄妹は遠い親戚の家に引き取られることになった。本当は僕がなんとかして妹のゆいを守らねばならないのだが、経済力のない僕は学費はおろか家賃を支払うこともできない。ただただ自分の不甲斐なさを恥じることしかできなかった。大学出て就職したら、人の手を借りずにゆいを幸せにしてみせる。その時まではこの小泉家にお世話になろうと決めた。