カオルは入院中の夫の看病に、かいがいしく病院に足を運んでいた。病状は芳しくなく、たびたび気弱な言葉を口にするようになった夫を励ますカオルにも次第に疲れの色が見えはじめていた。見かねた院長に勧められるがままに検診を受けるカオル。それが罠とも知らずに…。