第一捜査本部に配置された安曇沙那。彼女のこれまでの履歴はデータベースに乗っていなかった。その不可思議な情報は、辻丸の元へ届く。だが、正体を知っているようだった。それは生死を超えて流転し、宿命のように魂にこびりつく遥か彼方の記憶だった。それに想いを馳せると、あまりにも残酷に見える鬼神のごとき表情を浮かべる。辻丸の様子を一変させたその女とは…一体何者なのか?