夫が受けた無精子症という診断。それが事の始まりだった。自分の代わりに義弟と子供を作って欲しいという、夫からの突然の提案。妻の可奈は、嫌悪感を覚えつつも、時と場所を選ばない義弟の野獣のような激しい愛撫に、「貞淑は妻の本分」という古めかしい道徳から次第に脱却してゆく。